鹿児島鍼灸療院での治療例、臨床編
足のしびれの治療
【症例1】
患者45歳、建設業、一日中動き回る仕事
今までにぎっくり腰を数回繰り返す、
半年前より腰が痛かったが、いつものことだろうと治療もしなかった。
しかし、3か月前より足がしびれてきたので病院へ行き検査したが、
骨の変形は少しあるが、そんなに悪くないと言われていた、
そこで電気治療とお薬を飲んでいたが、
しびれが良くならないので来院した。
◆、治療、
体格は良いが、やや水太り気味、
腰、足とも表面は少し柔らかいが中は硬い。
脈は沈みぎみである。
まず、手足のツボ、腎経、肺経のツボを補う。
次に肝経を軽く瀉法する。
これで、脈が少し浮いてくる。
後は腰から足を軽くはりで補う、
また熱くないお灸を足に行う、
その後、肩コリを処置して終わる。
2回目、翌日来院。
しびれは変化ないが体は楽である。
治療は同じ。
3回から5回目一日おきに来院、。
しびれが少し感じなくなる時も出てきたが
仕事が忙しいと少し出てくる感じである。
その後週に1,2回を2か月治療して良くなる。
今回の足のしびれは骨の変形はないと言われていたが
何回も腰痛を起こしているので
レントゲンでは異常なないようであるが、
しびれが起こっているので、仕事の疲労により
骨の変形、腰の筋肉の凝り塊が起こり
しびれが起こっていると思われる。
手、足のしびれを起こす原因は
脊椎の骨の変形及び筋肉のコリから起こるのが原因である。
しびれにははり、灸治療は有効である。
3、腱鞘炎(手)
腱鞘炎は手首、手の指に起こりやすいです。
妊娠後赤ちゃんをを抱いて手首が腱鞘炎を起こす場合や、
パソコンのキーボードなど一日中たたく仕事の方は
指の腱鞘炎(ばね指)を起こしやすいです
腱鞘炎の原因としては、
手の使い過ぎ及び、それに伴う疲労や慢性的な肩こり、
更年期障害などが原因となりますが、
患者さん自身はそれほど肩こりを感じてない場合が多いようです。
しかし、肩を触ると、肩の表面よりも中の方がカチカチに凝って硬くなっています、
この慢性的な肩凝りにより、手の腱鞘炎という症状が出てくるようです。
それでは、腱鞘炎(手首)の治療
【症例1】
患者40歳、出産後9か月、
初めての出産で一人で子育てをしている。
子供を産んでから肩凝りがひどい、子供も10キロ近くなり
肩凝り、手のだるさがある。
最近は子供を抱く時手首が痛く、ぞうきんを絞る時も痛い。
病院で痛みどめの注射を行い、電気治療を時々行っていたが
痛みが取れないので来院した。
◆、治療、
体は少しやせぎみ、肩もひどく凝っている。
手首が少し腫れて、少し熱が有る。
脈はやや浮いている
足のツボ、腎経、肝経のツボを補う。
次に大腸経のツボを軽く瀉法する。これで、脈が良くなる。
次に、手首の炎症のある部分を、鍼と熱くないお灸で処置し、
その後、肩こりを治療して終わる。
2回目、一日おいて来院。
手首は痛いが、肩こりは少し楽である。
治療は同じ。
3回から5回目二日おきに来院、。
手首の腫れが少し良い、痛みも少し楽である。
治療は大腸経を処置しなかった。
その後週に1、回、1か月治療して良くなる。
腱鞘炎は患部の炎症が取れてくると良くなるが、
首から肩にかけての慢性的な肩凝りが取れないと
繰り返して炎症を起こりやすいので
肩凝りの治療が特に大事なようである。