鹿児島鍼灸療院での治療例、臨床編
皮膚科の疾患
1、アトピー性皮膚炎の治療
当院ではアトピー性皮膚炎の治療は20年以上前から行っています。
以前はアトピー性皮膚炎とは言わずアレルギー性の湿疹という感じでしたが
現在ではアトピー性皮膚炎と言う言葉は誰でも知っています。
アトピー性皮膚炎はなかなか治りにくい病気です、
病院でステロイドのお薬が処方されますが、これを使っても一時的には治った感じがしますが
薬を止めると、また湿疹が出てきます、また薬の量も増えることが多くなります。
その他の色々な治療も、もう一つと思われます。
現在においてすぐに完治することは難しい感じです。
しかし、東洋医学においては未病を治すと言う言葉があります、
未病とは病気でなないけれど手足が冷える、胃腸が悪いなどの
まだはっきりと症状が出ていない状態でも病気を見つけて
漢方治療を行い治すと言うことです。
アトピー性皮膚炎も皮膚のかゆみだけに注目するのではなく、
各個人の体質に注目して未病を見つけることで病気が治っていきます。
ただ、体質改善を行っていきますので、完全に良くなるまでには
半年から、1,2年時間がかかります、ですから簡単に治ることはありません。
しかし、はり、灸治療を続けますと良くなっていきます、
ステロイドから離脱出来ます。
それでは、アトピー性皮膚炎の治療
【症例1】
患者5歳、
生まれて半年経って離乳食が始まったころから湿疹が始まる、
沢山の食物に反応している。
食事制限をしながら今までやってきた、最近は少しずつ食べられるようになってきたが
それでも湿疹は減ったり増えた理である。ステロイドのお薬と保湿剤を使っている。
父親にアレルギーがある。
湿疹は手足、顔に少し、背中である。かゆいためにかきむしった跡がある。
お薬を減らしたいのだが、どこに相談してよいかわからず友達の紹介で来院した。
◆、治療、
体格は小太りぎみ、顔が少し丸い感じ、
足が冷たい感じ、食欲はむらがある。
脈はやや浮きぎみ、
まず、足のツボ、脾経のツボを補う。
次に胆経、胃経、大腸経、小腸を軽く瀉法。
これで、脈が少し少し沈む。
後は、お腹、背中、手足を処置をして終わる。
2回目、3日目に来院。
特に変化はないが赤みが少しとれた感じ
治療は同じ。
3回目以降、1週間に2回、1か月来院、
赤みが取れて来た、かきむしる回数が少なくなる、お薬の量も少し減る。
その後半年同じような治療を行う、1週間に1回から2回である。
全体に湿疹が取れてきた、お薬もほとんど使わない。
その後1年治療する、
今では湿疹は出ていない、食べ物も何でも食べられている。
【症例2】
患者35歳、事務仕事
子供の時よりアトピー性皮膚炎トと言うことでステロイドのお薬を使ってきた
中学生から、高校生の時は運動部に入り運動で汗を流していたために湿疹が少なくなっていた
就職してから、また、湿疹が起こり今では全身がかゆい、お薬を使うが変化ない。
友達に紹介されて来院した。
◆、治療、
体格は普通である、足が冷たい、肩こりがある、やや便秘、食欲はある。
脈はやや浮きぎみ、
まず、手足のツボ、肝経、腎経のツボを補う。
次に胃経、大腸経、胆経、三焦経を瀉法。
これで、脈が少し少し沈む。
後は、お腹、背中、手足を処置をし、最後に肩凝りを取り終わる。
2回目、1週間後に来院。
変化はないが肩凝りが楽である。
治療は同じ。
3回目以降、1週間に1回、2か月来院、
全体に湿疹は少なくなる、お薬は少なくなってきた。
その後半年1週間から10日に1回治療
お薬を使わなくなる、
しかし、湿疹が少し出て来る。
その後半年治療、お薬はやめる、
湿疹はほとんどでなくなる、季節の変わり目が少しかゆい時がある。
その後2週間に1回1年治療中である、経過は良い。
湿疹は出ていない。
アトピー性皮膚炎の治療は はり、灸治療は大変有効である、
子供の方が治りや良い感じである、大人になると時間がかかる、
お薬を少しずつ減らしてきて完全にやめると少し湿疹が出て来るが
これも回復に向かっている感じである、これを乗り越えると完治する
時間がかかる治療になる、しかし、一生苦しむよりも良い。
体質改善は魔法ではないのである。
アトピー性皮膚炎でお悩みの方ははり、灸治療をお試し下さい。
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